次世代ウェブブラウザと言われる「Brave(ブレイヴ)」の使い方や特徴、評判や安全性等ついて詳細に解説します。
一般的に広く使われているウェブブラウザというと、Google ChromeやInternet Explorer(EDGE)、SafariやFirefoxですよね。
ただ、Braveブラウザは暗号通貨を上手く利用したビジネスモデルでビットコインと親和性が高く、非常に面白い試みをしており一見の価値アリです。
「Brave」には3つの大きな強みがあります。
「Brave」の強み3つ | |
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その1 | 精密な広告ブロックによるウェブ表示速度の上昇 |
その2 | Torを経由した強固なプライバシー保護機能 |
その3 | 承認広告を閲覧してトークンを稼げる仕組み |
この記事では、今世界が注目している次世代高速ブラウザ「Brave」の特徴や使い方などを初心者でも理解できるよう解説します。トレーダー目線でのメリットも紹介します。
- 次世代ブラウザ「Brave」の特徴とは
- Braveブラウザの魅力①広告ブロック機能(ブレイブ・シールド)
- Braveブラウザの魅力②WEBサイト表示爆速!Chromeより速い
- Braveブラウザの魅力③広告閲覧で稼げる仕組み(ブレイブ・リワーズ)
- Braveブラウザの魅力④独自広告システム(ブレイブ・アド)
- Braveブラウザの魅力⑤セキュリティは高い安全性・プライバシー保護
- Braveブラウザの魅力⑥投げ銭(チップ)機能を簡単に使える
- Braveブラウザの設定①日本語化する方法
- Braveブラウザの設定②ブックマークやCookieのインポートも一括
- Braveブラウザの設定③Chrome拡張機能も使える
- Braveブラウザの設定④複数端末を同期できる(ブレイブ・シンク)
- VPN接続しなくてもあらゆる暗号通貨取引所にアクセス可能
- Braveブラウザならではの使い方
- Braveブラウザの評判・口コミ
- なぜBraveの報酬は日本ではBATじゃなくBAPなの?
- Braveブラウザの懸念点
- Braveブラウザについてのまとめ
次世代ブラウザ「Brave」の特徴とは
Braveは、今までのウェブブラウザよりも優れた特徴や便利機能が備わっています。
- WEBサイトやYoutubeの広告ブロック機能(Brave Shields)
- WEBサイトの読み込みが高速でChromeよりもサクサク動く
- ChromeやSafariからブックマークリストをコピーできるので移行も楽々
- Chromeの拡張機能をそのまま使える
- ユーザーが広告閲覧でBATトークン(BAP)を稼げる仕組み(Brave Rewards)
- 強固なTorセキュリティで安全性の高いプライバシー保護を実現
- Braveの独自広告システム(Brave Ads)
- VPNを使わず世界中の取引所にアクセス可能
- WEBサイト・メディアやSNSで投げ銭(チップ)機能を標準搭載
- 複数端末で同期して使える(Brave Sync)
- Windows/Mac/Linux/iOS/Androidなど他社端末間でも利用可
以下でそれぞれの特徴と使い方を分かりやすく解説してみます。
Braveブラウザの魅力①広告ブロック機能(ブレイブ・シールド)
Braveの大きな特徴の一つとして、WEBサイトやYoutube動画に表示される広告をブロックする機能(Brave Shields – ブレイブ・シールド)があります。
このアドブロック機能をONにすると(初期設定で基本的にオンになっています)、通常表示されていたウェブ上の広告、主にはGoogle広告が一切表示されなくなります。
Youtube動画も快適に見られる
Youtube動画に挟まれるCM広告もブロックされるので、快適に動画を閲覧することができます。(Googleに怒られないのか?w)
動画途中の広告だけでなく、再生直後の動画広告まで全てブロックします。
Premiumに加入していないユーチューブのヘビーユーザーにはぴったりなブラウザかもしれません。
※AndroidのBraveアプリであれば、Youtube動画のバックグラウンド再生まで可能です。
今までブロックした広告数も表示される
露骨な機能ですが、Braveブラウザで新しいタブを開くと、下の画像のようにこれまでブロックした広告やトラッキング数、節約した読み込み時間などを表示してくれます。
Braveブラウザの魅力②WEBサイト表示爆速!Chromeより速い
Google Chromeの2倍以上速いことが実証されています。
Braveブラウザは、Google ChromeやSafariよりも明らかに高速でサイト表示できます。
その主な要因は、広告やトラッキングをブロックして無駄な読み込み時間を削減しているからです。
実際にどれくらい高速化できるのか、Chrome・Firefoxと比較検証した動画があったのですが、ニュースサイトCNNの読み込み時間がぶっちぎりだったことが分かります。
私はトレーダーなので日常的にチャートをパソコンに表示しているのですが、トレードをしている時、Bybit(バイビット)など取引所・TradingViewのチャートや板情報に遅延があると致命的な損失になりかねません。
スピードが何よりも重要なので、高速で表示されるBraveブラウザは手放せません。
Braveブラウザの魅力③広告閲覧で稼げる仕組み(ブレイブ・リワーズ)
Braveの無料ユーザー登録を完了しブラウザの広告表示設定をONにすることで、閲覧した広告に応じてBraveのトークン(BAT)がウォレットに付与されます。
BATは日本国内含め多くの仮想通貨取引所で取扱いがあるのでビットコインや日本円に換金することができます。
BATポイントとBATの相違点
同じ点
- Braveブラウザ上でクリエイターやウェブサイトの投げ銭をすることが可能。
- BATポイントの価値はBATと連動。
異なる点
- BATポイントは直接BTCや円に換金できない。
- BATポイント⇔BATに替えることはできない。
- 代わりにBAPは月一回、Braveブラウザに関連付けたPayPalアカウント経由で日本円に振込できる。
Braveブラウザの魅力④独自広告システム(ブレイブ・アド)
Braveブラウザ上で閲覧サイトと関係なく表示される独自の広告システムが実装されています。(Brave Ads – ブレイブアド)
Braveで広告主が登録した広告が表示され、その広告を見ることでユーザーはBAT(BAP)を稼ぐことができます。
※Braveにユーザー登録が完了しログインしている場合
Braveブラウザの画期的なところは、ユーザーのニーズに合わせて広告の表示設定を調整できるという点です。
- 広告なしで使いたいユーザーには、完全な広告ブロック。
- 広告を見てBATを稼ぎたい人には、広告頻度を少~多に調整。
という2タイプの使い方ができるところです。
広告なしで快適なネットサーフィンがしたいだけの人や、トークンをいくらか稼ぎたい人、どちらのニーズも満たしている新しいインターネット広告の形と言えます。
Braveが広告代理店の役割を持っている
なぜユーザーが広告閲覧することで稼ぐことが出来るかというと、Braveが広告代理店とプラットフォーマー両方の機能を持っているからです。
Brave がGoogle Ad等ほかの広告をブロックし、Brave独自の広告スペースに広告主と直契約するという訳です。
広告主が支払う広告費のうち、ユーザー側の取り分が 7 割だそうで、結構な大盤振る舞いのように感じますね。
このビジネスモデルがどこまでスケールするのか見ものです。
Braveブラウザの魅力⑤セキュリティは高い安全性・プライバシー保護
Braveブラウザは、プライバシー保護やセキュリティ対策の観点でも優秀なブラウザです。
標準で設定されている広告ブロック機能とともに、マルウェアなど有害プログラムをブロックする機能も搭載されています。
Braveブラウザの「プライベートブラウジング」モードは、他のブラウザのように単に閲覧履歴を隠すだけでなく、Torの機能を利用し、目的アドレスにたどり着くまでに複数サーバーを経由し、また、接続は暗号化されるため、遥かに匿名性を高めています。
Braveブラウザの魅力⑥投げ銭(チップ)機能を簡単に使える
Braveブラウザの大きな特徴の1つに、投げ銭(チップ)機能を使えることです。
相手がBraveにユーザー登録しメディアを登録していた場合、
- 応援したいWEBサイト
- Twitterやインスタグラム等SNSの特定ユーザー
等を対象に投げ銭(チップ)を送ることができます。
基本的にはBraveブラウザ上やサイト内に表示されているBATロゴをクリックすれば、手軽に投げ銭(チップ)できるので使ってみてくださいね。
BraveブラウザでTwitterを開くと、以下のようにBATのチップ機能が追加されています。
ツールバーのAuto-Contribute項目をオンにすると、贔屓にしているメディアに毎月自動で投げ銭の設定もできます。
もしあなたの所有するブログやYoutubeチャンネルでBATのチップ機能を受け付ける場合は、Brave Rewardクリエイターズに登録することで設定することができます。
Braveブラウザの設定①日本語化する方法
まずはじめに、Braveブラウザを公式サイトからインストールしたら、以下のようなガイダンスが始まるので、これに沿ってブックマークのインポートやBrave rewardの設定をオンにしましょう。(後でも設定できます)
初期設定で英語になっている場合は日本語化してしまいましょう。
以下の図のように、右上のアイコン「三」→SettingのページからAdditional setting→Languageの箇所を編集します。
最初はEnglishが設定されているので、Add languageからJapaneseを選択します。
そしてJapaneseを主言語に設定し、Braveブラウザを再起動すると、日本語化されます。
Braveブラウザの設定②ブックマークやCookieのインポートも一括
例えば、普段はGoogle Chromeを使っている場合、ブックマークリスト(お気に入り登録)も自分用にカスタマイズされていますよね。
Braveブラウザはそのような設定も一括でインポート(移行)することが可能です。
最初にブックマークの設定をインポートしますか?というガイダンスが出ると思うので(もしくは右上の「三」アイコン→設定からImport bookmarks and settings)、それをクリックし、インポートしたいブラウザを選んでクリックするだけです。
しかもGoogle Chromeで保存したパスワードなどのCookieも一緒にインポートできるので、ほぼ手間なく乗り換えることができます。
Braveブラウザの設定③Chrome拡張機能も使える
私も普段はGoogle Chromeを愛用しているんですが、その理由は様々な拡張プラグインが便利だからなんですよね。こんな風になっています。実はこのChrome拡張機能、まるごとBraveブラウザで使うことが出来ます。最初のブックマークのインポートをしたときに一緒に移植されているはずですが、もしできていない場合はBraveブラウザで「Chrome ウェブストア」を検索し、そのままインストールするだけでGoogle Chromeと全く同じように使うことが出来ます。この通り。
これで拡張プラグインがネックで引っ越しできない場合も解決できますね、便利というかなんというか、すごい。
Braveブラウザの設定④複数端末を同期できる(ブレイブ・シンク)
Google Chromeでも健在の機能ですが、Braveブラウザも複数のパソコンやスマートフォン端末でブックマーク設定やCookieなどを同期することができます。
この機能をBrave Sync(ブレイブ・シンク)といいます。
複数同期は私も重用していて、普段は家のデスクトップパソコンで作業やトレードをしていて、出先のノートパソコンでも全く同じ環境で作業の続きをすることができるので、トレーダーやノマドワーカーには必須です。
Mac/Linux/iPhone/Android幅広く対応している
Braveブラウザに対応しているOSはWindowsやMac、Linuxはもちろん、iOS(iPhone)やAndroidなどのスマホ/タブレットのOSにも対応しているので実質ほぼどれでも使えます。
VPN接続しなくてもあらゆる暗号通貨取引所にアクセス可能
いくつかの海外取引所では、日本からの利用を禁止しています。
つまり日本のIPアドレスからのアクセスだと、取引に制限があったり新規登録ができないことがあります。
日本からのアクセスを制限している取引所と言えば、代表的なところだと、BitMEX、Deribitなどがあります。
※ちなみに日本人が登録できるおすすめの海外ハイレバ取引所はBybitとOKEXです。
つまり、VPNなどのIPアドレスを迂回するようなサービスを経由しなければBitMEXやDeribitに登録できないということです。
しかしBraveブラウザには、Torの技術を使った匿名アクセス機能が備わっているらしいので、Deribitに登録できるか日本からアクセスし検証しました。
まず、Braveブラウザ右上の「三」アイコン→設定→「検索エンジン」の項目で「Google」ではなく「DuckDuckGo」を選択。
「三」アイコン→「Torで新しいプライベートウィンドウを開く」を選択。
これで一応、日本からのアクセスではないと判定され、登録や取引ができる状態にはできました。
ただ問題点が一つあって、Torネットワークを使っているので、データ読み込み速度がめっちゃ遅いのでトレードでは使えなさそうです。
推奨はしませんが、何かに使えそうな小ワザですね。
Braveブラウザならではの使い方
Braveブラウザの設定ができたらすぐ快適に使うことができますが、Braveブラウザならではの使い方について知っておきましょう。
Brave Rewards(ブレイブ・リワード)の設定
Braveブラウザで稼いだBATトークンの受け取りやメディアへの投げ銭(チップ機能)、広告閲覧による収益機能の有効化にはBrave Rewardsの設定が必要です。
Braveブラウザ右上の設定画面から、Brave Rewards/Rewards Settingsメニューを選択し、Brave Rewardsをオンにします。
投げ銭(チップ)の受取り機能を使うには
もしあなたの所有するブログやYoutubeチャンネルでBATのチップ機能を受け付ける場合は、Brave Rewardクリエイターズに登録することで設定することができます。
Brave広告を完全に非表示にする方法もある
純粋に高速のBraveブラウザを使いたいだけなんや!という人にはBATが貰えるとかウォレットの作成とかどうでもいいですよね。
広告を完全にオフにしてスピード重視する場合には、Brave Rewardsページの「広告」という項目をオフにすることで完了します。
Brave Rewardsをオフにしておけば、広告は表示されません。
そして広告閲覧報酬としてのBAT(BAP)も獲得できません。
ネット閲覧をするだけでBAT(BAP)を稼ぐ
Braveブラウザは承認された広告を閲覧することで広告を閲覧した報酬としてトークンが貰えます。
ネットサーフィンするだけでトークンを稼ぐことができるなんて面白いですよね。
ただ、毎日普段使いとしてBraveブラウザを利用した場合の平均的なBAT獲得金額モデルは500円/月程度のようです。
もしもっと稼いでいきたい場合にはBrave Rewardクリエイターから所有しているブログやTwitterなどで投げ銭(チップ)を受け付ける方法がおすすめです。
Braveブラウザ内の仮想通貨ウォレット作成
BraveブラウザではBAT以外にもイーサリアム等仮想通貨を補完する為のウォレット機能が付いています。ビットコインはERC20に対応したWBTC(Wrapped Bitcoin)を入金できます。
Settingページの「Crypto Wallet」タブから設定できます。
新しいローカルウォレットの「作成」を押すと、パスワードの設定を求められるので設定しましょう。
ウォレットを作成すると、次にバックアップの為のリカバリーフレーズが表示されるのでコピペかスクショで必ず保存しましょう。
BATウォレットのバックアップをとる
以下画像のように、Braveブラウザ仮想通貨ウォレットの設定→セキュリティページからバックアップの為のリカバリーフレーズ画面が確認できます。
リカバリーフレーズは印刷(Print)して保管するか、テキストファイルとして他者に漏れないようできるだけオフラインで保存しておきましょう。
他の端末でBraveブラウザをインストールした際に、Restoreからリカバリーフレーズを入力すればウォレットの残高をインポートできるという仕組みです。
Braveブラウザの評判・口コミ
Braveブラウザに関するTwitterや5chan、2chan、アプリのレビューなどを見てみました。

Braveはブラウザとしての機能が優秀。広告ブロック機能が最初から付いていることでサクサク動く。

Chromeの拡張機能がそのまま使えるので、ChromeからBraveの乗り換えを検討している人はかなり楽。

youtube動画も広告のCMが表示されないし読み込みも早いので、動画見る時はこのアプリです!

広告ブロックの副作用かわからないが、iPhoneやAndroidなどスマホBraveアプリでのみ、Instagram、TwitterのSNS内動画再生ができない場合がある。

日本の金融の法律で仕方ないことだと思うけど、BATじゃなくてBAPを獲得できるのはなんだか二度手間を感じる。
なぜBraveの報酬は日本ではBATじゃなくBAPなの?
日本でBrave Rewardから報酬を受け取る場合、暗号通貨BAT(basic attension token)ではなくBAP(BATポイント)となります。
このBAPというのは、日本の資金決済法などの法律により、ウォレットから取引所へ送金することはできず、Brave内でしか通用しないものになっている為存在しています。
※月に一回のみですがPayPalアカウントで日本円に換金はできます。
Braveは国内bitFlyerと業務提携を発表している
2020年に入って、日本国内の大手取引所bitFlyerがBrave softwareと提携して、Braveブラウザと共同でウォレット開発などに着手するというプレスリリースが発表されました。
ソース:BraveとbitFlyerが暗号通貨ウォレット開発で業務提携
BAPはBATの受取りに二度手間である問題はいづれクリアできる流れかもしれませんね。
国内最大手の取引所でBAT報酬がスムーズに受け取れることになれば日本円を含む他の通貨への交換ももっとスムーズになるでしょう。
Braveブラウザの懸念点
懸念点がBraveにはあります。
Googleに怒られそう
Braveブラウザが流行ったら、Googleをはじめ多くのプラットフォーマーはユーザーを取られるわけなので困ります。
Webサービスの開発と維持には、ランイングコストがかかるもの。
YouTube,、Twitter、FaceBook などがほぼ無料で使えるのは、それらのお金をユーザーからではなく、広告主が支払っているからです。
それが、ただ乗りされ、ブロックされ見れないということは市場原理にを歪めています。
Google Chromeという既存のプロダクトにタダ乗りしているようにも見えるBraveブラウザがどのように怒られを回避するか注目です。
Braveブラウザについてのまとめ
今回は、次世代の高速ブラウザと注目されているBraveについて、評判や安全性とBATの使い方をトレーダー目線で解説してきました。あまりトレーダーらしいことは言えていないけど。
ブロックチェーンを使った革新的な分散型広告モデルを採用したブラウザとして、今後Google Chromeなどの主要ブラウザとどのように競合していくのかも注目です。
私はBraveを応援する意味でも、今後使っていくと思います。
みなさんも、興味が出たならぜひ使ってみましょう。
コメント欄
非常に分かりやすく、充実した情報ありがとうございました!
同じBraveファンとして一点だけ、AndroidのBraveアプリであれば、Youtubeのバックグラウンド再生が可能です。
この点は、強力な推しポイントとなると思いますので、ぜひアピールしていただければ幸いです。
コメントありがとうございます^^
AndroidのBraveアプリであれば、Youtubeのバックグラウンド再生が可能なんですね!
なかなか気づけないポイントを教えていただきありがとうございます!
早速記事に追記させていただきます。また情報があれば教えてください。