仮想通貨ビットコイン(BTC)の誕生から現在に至るまでの主な出来事とチャートを照らし合わせ、時系列で分かりやすくご紹介します。
ビットコインの歴史は一度知ってしまうと非常に面白く、どんな角度から見ても興味深い物語が転がっています。今後いくつもビットコインの歴史を題材にした映画が作られていくと思います。
ビットコインを知っている大半の方は、2017年の仮想通貨バブル期以降しか知らないと思います。
どんな出来事をきっかけに暴騰・暴落は起きているのか?
何がきっかけに上昇・下落トレンドが始まっているのか?
この記事をきっかけに、この胡散臭くもドラマティックな、激動のBTCの歴史に触れてみましょう!
事実は小説よりも奇なり。
ビットコイン誕生前夜(序章)
- 1980年代~サイファーパンクの発足
アメリカを中心に、サイファーパンク(cypherpunk)という有志の技術者コミュニティが発足した。
「インターネットの普及した世界では、悪意ある管理者の更なる情報の中央集権化を防ぐ為に、プライバシーとセキュリティが確保された(今まで軍や諜報機関のものだった)暗号技術の開発を推進する必要がある」という社会的な活動を目的にしている。 - 1990年代暗号通貨の挑戦
1993年に「Digicash」、1997年に「Hashcash」、
1998年に「Bitgold」「b money」などが発案された。
しかし、暗号通貨としての課題を完全に克服したものではなく普及には至らなかった。 - 2008.8謎の開発者 Satoshi NakamotoSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)のBTC論文が初めて世に出たのは、ハッシュキャッシュの開発者アダムバックに宛てた1通のメールが始まり。「暗号通貨に関する論文を読んでほしい」という内容だった。
- 2008.10.31サトシ・ナカモトの論文
ビットコイン白書原文
何度か改良を加え3か月後、サトシ・ナカモトは、サイファーパンクのメーリングリストに自身の主張「普遍的通貨という至高の宝を探す旅を長らく阻んでいた多くの問題を解決した」と共に9ページのPDF論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」を公開。(のちにビットコイン白書と呼ばれる)
サトシの論文に可能性を感じたハル・フィニー(Hal Finney)と共にビットコインがプロジェクト始動。※ハルは病気ALSにより既に他界しているSatoshi Nakamotoの素性については(日本人か外国人なのかも)ほとんど謎のまま。
2009年 ビットコイン誕生
- 2009.1.3BTCの最初のブロック(genesis block)が掘られる
ハル・フィニーのツイート(引用)
ビットコイン開発者Satoshi Nakamotoが論文を発表から約2か月後のことでした。
当時の共同開発者ハル・フィニー(Hal Finney)がTwitterでも呟いています。 - 2009.1.9バージョン0.1がリリース
BTCのバージョン0.1がリリースされ、サトシ・ナカモトがテストしていたビットコインネットワークに誰でも参加できるようになった。
- 2009.1.12最初のビットコイン送信
初めてサトシからHalへビットコイン送信が行われた。
- 2009.10.5ビットコインに値が付く - 1BTC=0.07円
New Liberty Standardによりビットコインと法定通貨の交換レートがBTC採掘(マイニング)に必要な電気料金に基づき初めて提示された。当時の価格は1ドル1,309.03BTC、日本円で1BTC約0.07円。
5,050BTCが5.02ドルで購入され、初めてのビットコインと法定通貨間の交換となった。
2010年 ビットコイン初の取引所
最も古いビットコインチャート2010/7/18から表示しています。
- 2010.5.22Bitcoin Pizza Day 1BTC=0.2円
ピザ2枚(約25ドル)と10,000BTCの交換され、最初のビットコイン決済の例となった。
※店舗側がビットコイン決済を受け付けていたわけではなく、ピザの購入代金を第三者にビットコインで支払い、その第三者にピザを通常の決済方法で買ってもらったという流れ。 - 2010.7.11Slashdotにビットコインが取り上げられる
コンピュータ系ニュース電子掲示板「Slashdot」でビットコインが取り上げられ、多くの人々にビットコインが知られるようになる。
- 2010.7.18ビットコイン取引所Mt.Goxがサービス開始 1BTC=7円
Jed McCalebジェドマケーレブ(後のripple創業者)により、世界初のビットコイン取引所「Mt.Gox(マウントゴックス)」がサービス開始。元はトレーディングカードゲーム マジック:ザ・ギャザリングのオンライン交換所だった。
- 2010.8.15バグにより1,840億BTCが偽造される
ビットコインの脆弱性を突き1,840億BTCが偽造され、最悪のセキュリティ事件になりかけたが、すぐ開発チームにより修正がなされ事なきを得た。
- 2010.9.18マイニングプールによる採掘に初めて成功
世界初のマイニングプールであるSlush’s poolが初めてビットコインの採掘に成功した。
- 2010.12.3ウィキリークスがビットコインを決済手段に利用開始
世界的な内部告発サイト「ウィキリークス」がPaypal支払いを停止されたことで、寄付・決済手段としてビットコインに投資を始める。これを受けビットコインは暴騰した。
2011年 最初のビットコインバブル
- 2011.2BTC払いの闇市場サイト「シルクロード」がオープン
- 2011.3.6MT.Goxが日本取引所に
Mark Karpelesマークカルプレスが運営する日本を本社とするTibanne社がMt.Goxを買収。日本初の取引所となる。※アクセス増大で手に負えなくなったジェドに半ば売りつけられた。
- 2011.4.16TIME誌がビットコインを特集 1BTC=87円
大手メディアTIME誌で初めてビットコインの特集が組まれ、バブルが始まった。
- 2011.6.12最初のビットコインバブル
メディアに注目されたことにより急速にビットコイン価格が上昇し、一時31.91ドル(¥1,489)をつけた。
- 2011.6.19Mt.Goxがハッキング被害
Mt.Goxが初めてハッキング被害を受け、ビットコインやユーザー情報・パスワードが盗難され約1週間取引が停止。連鎖的に他の取引所からもビットコインの盗難が発生し、ビットコイン価格が暴落した。
- 2011.6.22初のモバイル向けビットコインアプリがリリース
- 2011.6.26ベルリンのハンバーガーレストラン「Room77」が初めて実店舗でBTC支払いを導入
- 2011.8.19ニューヨークで初めてBTCカンファレンスが開催
2012年 ビットコイン最初の半減期到来
- 2012.2.13当時第2のシェアを誇るTradeHill取引所が規制により閉鎖
- 2012.4Linodeがハッキング被害(46,600 BTCが盗難)
- 2012.5.9FBIのビットコインに関するレポートが流出
ビットコインが違法行為に使われる可能性が高いという内容のFBIの内部資料が流出。
- 2012.5.11Bitcoinicaがハッキング被害(18,000 BTCが盗難)
- 2012.6中国最大の取引所となるBTC China(BTCC)オープン
- 2012.8.6Bitcoinicaのハッキング被害に対する訴訟
- 2012.9.1coinbaseがシードラウンドで60万ドル資金調達
- 2012.9.5Bitfloorがハッキング被害(24,000BTCが盗難)
- 2012.11.15Wordpressがビットコイン決済を開始
WordPressがビットコイン決済の受付を開始。これまでで最大規模のビットコイン決済事業者となった。
- 2012.11.28最初の半減期(50BTC→25BTC)
210,000ブロックごとに行われるBTCマイニング報酬の半減期が初めて実施。これによりマイニング報酬は50BTC→25BTCへ半減した。
2013年 ビットコインバブルと経済不安
- 2013.1.31マイニング専用ハードウェアASICマイナーが登場
- 2013.3.11バグによりブロックチェーンが分岐
ビットコインのバージョン0.8.0のバグにより、数時間の間これまで最長のブロックチェーンの分岐が発生。0.8.1へのバージョンアップによりすぐに修正された。
- 2013.3.16キプロス危機によりビットコイン価格が上昇
3月16日から起きたキプロスの金融危機により、キプロス国内銀行が閉鎖、法定通貨への信用が低下し、国家に制御されないビットコインへの資金流入が高まる。BTCは過去最高価格となり一時1BTC266ドルをつけた。
- 2013.3.19世界初のビットコインATMがサービス開始
アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴで世界初のビットコインATMが設置された。
- 2013.5.14ライセンスなしで資金送金を行ったとして連銀がMt.GOX口座を差し押さえ
- 2013.9.15中国Baiduでビットコイン受け入れ示唆によりBTC高騰
- 2013.10.1オンライン闇市場のシルクロード運営者が逮捕
アメリカで違法薬物の取引などで支持されていた闇サイト「シルクロード」の運営者ロス・ウルブリヒトがFBIにより逮捕、サイトが閉鎖された。
- 2013.11.20中国人民銀行がビットコインを承認
- 2013.12.4NHKで初めてビットコインが特集が組される
NHK初ビットコイン特集
NHKが初めてビットコインに関する特集を放送。日本の大手テレビ放送メディアで最初にビットコインが取り上げられたことで日本マネーを呼び込みました。
- 2013.12.5ビットコインが史上最高価格をつける
NHKのビットコイン特集という良ファンダを受け、この日ビットコインが史上最高価格となり、一時127,800円/BTCを記録。
- 2013.12.5中国政府が金融機関のビットコイン取引を禁止
最高価格を記録した同日、中国政府が金融機関によるビットコインの取り扱いを一切禁止すると発表。これを受け民営の中国取引所が自主的に一時サービスを中止、大きく価格が下落することになった。
2014年 ビットコイン取引所増加と相場低迷
- 2014.2.24ハッキング被害を受けMt.Goxが閉鎖
2010年から圧倒的な取引シェアを占めていたMt.Gox取引所が、ビットコインのハッキング盗難被害により取引を中止しそのまま閉鎖した。
- 2014.3.7日本政府がビットコインに関するガイドラインを発表
- 2014.4.1etwingsがサービス開始
Mt.Goxの閉鎖後、初めて国内取引所etwingsが開設。etwingsは後にウォレットサービス等を提供していたZaifに買収される。
- 2014.4.9BtcBoxがサービス開始
- 2014.5.26bitFlyerがサービス開始
- 2014.6.12世界的な大手旅行代理店ExpediaがBTC決済を導入
- 2014.6.13Ghash.ioのハッシュレートが51%到達
マイニングプールのGhash.ioのハッシュレート(採掘力)が51%に到達し、51%攻撃(二重支払い)のリスクが高まる。Ghash.io内のマイナーが他のマイニングプールに移ることで危機は回避されたが、これ以後価格は低迷することに。
- 2014.6.18bitbankがサービス開始
- 2014.6.30Quoineがサービス開始
- 2014.7.18米Dell社がビットコイン決済を受付開始
- 2014.9.19coincheckがサービス開始
- 2014.10.30Krakenが日本円でのサービス開始
- 2014.12.11米Microsoft社がアメリカ在住者限定でBTC決済の受付を開始
2015年 ビットコインの規制強化
- 2015.1.4Bitstampがハッキング被害
Mt.Goxの閉鎖後最大規模だったBitstamp取引所がハッキング被害。被害額は約500万ドルであると発表された。
- 2015.6.3NY州のビットコイン規制「BitLicense」発表
アメリカニューヨーク州でのビットコイン事業を免許制とする「BitLicense」が公表された。免許取得費に5,000ドルを課す等厳しい内容であった為、多くのBTC関連企業がニューヨークから撤退した。
- 2015.8.1Mt.Gox代表のMark Karpeles逮捕
Mt.Goxの元経営者Mark Karpelesマルクカルプレスが口座残高を不正操作した容疑で逮捕された。後日、業務上横領の容疑でも再逮捕される。
- 2015.8.15初めてのBTCハードフォーク、Bitcoin XTリリース
ブロックサイズ問題・スケーラビリティ問題によるビットコインコミュニティの分裂により開発チーム内の一部が、ビットコインの元のブロックチェーンから分岐(ハードフォーク)する新バージョンBitcoin XTをリリース。実際には分岐は発生しなかったが、開発コミュニティの分裂によりフォークコインが生み出される初めてのケースとなった。
- 2015.10.22欧州司法裁判所がビットコインは非課税と判決を下す
欧州司法裁判所によりビットコインの売買におけるVAT(付加価値税, 消費税)は非課税であるという判決が下さた。このニュースをきっかけとして大きく価格が上昇した。
- 2015.12.23ビットコイン二回目のハードフォーク、Bitcoin Unlimited
Bitcoin XTに続きビットコインのフォーク版となるBitcoin Unlimitedがリリース(値は付いてない)。
2016年 ビットコイン2回目の半減期
- 2016.2.10ビットコインのフォークコインBitcoin Classicが発生
- 2016.3.1DMM.comでビットコイン決済を受付開始
通販事業やレンタル事業等を手掛ける総合サイトDMM.comでビットコイン決済開始。日本国内大企業のBTC決済最初の例となった。
- 2016.4.27DL販売プラットフォームSteamでビットコイン決済開始
- 2016.7.9BTC二回目の半減期(25BTC→12.5BTC)
ビットコインは二回目の半減期を迎え、マイニング採掘報酬が25BTCから12.5BTCへと半減した。
- 2016.8.2Bitfinexがハッキング被害
当時世界最大の取引シェアだったbitfinex取引所がハッキングを受け、約12万BTC(約6347万ドル)が盗難被害にあった。この事件後ビットコイン価格は下落・低迷した。
- 2016.11~12新興国での投機需要からビットコイン続伸
半減期による損益分岐点の上昇。中国やインド、ベネズエラなど新興国での資本・通貨規制のほか、投機需要の拡大、アメリカでトランプが次期大統領に決定で経済の先行き不透明さもあってビットコインに資金が流れ込んだものと思われている。
2017年 世界規模のビットコインバブル
- 2017.1.5ビットコインが2013年以来の史上最高価格をつける
日本円建てで、Mt.Gox事件前の最高価格を超える史上最高価格をつけた。
- 2017.1.5中国人民銀行が中国国内の取引所と会合、調査
同日、中国人民銀行が中国国内の三大取引所OKCoin、BTCC、Huobiを呼び出し、会合、ビットコイン投資の過熱に対する警告を出した。これにより?大きく価格が下落。
この後中国取引所の取引手数料無料が撤廃される等規制の影響で、圧倒的だった中国取引所の取引高が大きく減少した。 - 2017.3.10ビットコインがドル建てで史上最高値
世界的にビットコイン価格が上昇し、ドル建てで2013年以来史上最高価格の約1330ドルをつけた。
- 2017.4.1日本初のビットコインの規制、改正資金決済法
日本で初めて、ビットコインをはじめとする仮想通貨を法律内で規定した改正資金決済法等が施行された。これにより利用者保護が重視され国内仮想通貨取引所は対応に追われました。
- 2017.5.23ニューヨーク合意(NYA)スケーラビリティ問題を解決する方法でコア開発者とマイナーが対立し、その折衷案としてSegwitをまず行い、その後にブロックサイズを引き上げるSegwit2xを行うことで同意した。
- 2017.5.31GMOコインがサービス開始
- 2017.6.20ビットコインの記号₿がUnicodeに追加
- 2017.8.1ビットコイン分裂、フォークコインBitcoin Cash誕生
ビットコインのブロックチェーンが初めて正式に分裂することになり、ハードフォークによって新たな通貨Bitcoin Cashが誕生。
今までのBTCフォーク、Bitcoin XT・Classic・Unlimited等のコミュニティが合流し、長年続いていたスケーラビリティ問題の結論となった。 - 2017.8.24SegWitが有効化
Bitcoin Cash誕生の影響もあり、ビットコインの署名部分を従来とは別の領域に格納する技術SegWit(セグウィット)が有効化された。これによりブロック上限が4倍に上昇、取引処理能力が向上した。
- 2017.9.15中国最大取引所BTCCが閉鎖
中国政府の取り締まりにより、中華大手BTCCが取引停止を発表。これにより相場が暴落した。
- 2017.11.13マイナーの大移動で暴落BTCよりもフォークコインBCHのマイニング効率が上昇したため、BTCのハッシュパワーが下落しそれに伴い価格も下落しました。
- 2017.12.13CoincheckがCMを開始
- 2017.12.17ビットコインが一時史上最高価格をつける
国内で史上最高価格を記録。今後2年破られない。
- 2017.12.17CMEでビットコイン先物取引がスタート
同日、世界最大規模の先物取引所であるアメリカCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)でビットコインの先物取引がスタート。
一週間前にはCBOE(シカゴ・オプション取引所)でもビットコインの先物取引が始まってた※撤退済。
2018年 ビットコイン規制強化と相場低迷
- 2018.1.11DMM Bitcoinがサービス開始
- 2018.1.15Lightning Networkの実用化
即時・手数料無料決済を実現する技術Lightning Networkを利用してTorGuardからVPNルーターを購入したユーザーが現れ、世界初のLightning Networkによる物品購入となった。
- 2018.1.26Coincheckハッキング被害
日本国内の仮想通貨取引所coincheckがハッキング被害を受け、被害額は史上最大約580億円となった。仮想通貨バブルで世間の関心も高かった故に大きく報道され、相場低迷を象徴する出来事となった。
- 2018.1.30仮想通貨関連の広告が禁止
フェイスブックが、多くの広告が詐欺的で危険だとして、仮想通貨・ICO・バイナリオプションに関する広告を全世界で全面禁止した。
同年3月にはGoogle、twitterも同様の理由で仮想通貨関連の広告を禁止すると発表。 - 2018.1.30韓国で仮想通貨取引規制が導入
世界でも有数の取引高がある韓国で仮想通貨の取引規制が導入。取引を行うには本人確認が義務付けられ、匿名取引が禁止された。
- 2018.6.4SBIバーチャル・カレンシーズがサービス開始
- 2018.6.26仮想通貨関連の広告が一部解禁
フェイスブックが、同年初めに全面禁止としていた仮想通貨関連の広告を、ICOやバイナリオプションを除き解禁。Googleも、数か月後に同様に一部解禁すると方針転換。
- 2018.9.14Zaifがハッキング被害
日本国内の仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)がハッキング被害を受け、ビットコインを含め複数の仮想通貨で合計約70億円の被害。この後ZaifはFISCOに買収される。
- 2018.11.14ハッシュ戦争?ビットコイン15%以上暴落
仮想通貨市場全体も全面安相場になり、年初来安値を更新。最も価格急落へ影響したのは翌日に控えるビットコインキャッシュのハードフォーク問題と見られ、ハッシュ戦争によりマイナーのハッシュレートが急変したことが関係していると思われる。
- 2018.11.15Bitcoin Cashから新たにBitcoin SVがハードフォーク
ビットコインから分裂したBitcoin Cashがさらに分裂しBitcoin Cash(Bitcoin ABC)とBitcoin SVとなった。ビットコインのフォークコインからさらにハードフォークしたのは初のケース。(コミュニティ内の権力闘争が原因…)
2019年 復活のビットコイン
- 2019.1.3ビットコインの最初のブロックから10周年
この日、ビットコインのブロックチェーンの最初のブロック(genesis block)が誕生してからちょうど10年となった。
- 2019.1.15Cryptopiaがハッキング被害
ニュージーランドの仮想通貨取引所Cryptopiaがハッキング被害、損失額は360万USD(3.9億円)。これを受けビットコインは6%下落した。
- 2019.4.2ビットコインが前日比で20%を超える暴騰
大口のビットコイン投資家が主要な仮想通貨取引所coinbase、Kraken、Bitstampに総額約1億ドル(約111億円)相当となる20000BTCを送金し価格操作に使ったのではと言われている。
- 2019.4.26テザー社の資産不正利用によりBTC急落
テザー社やBitfinexが、950億円相当にのぼる損失を隠すためにステーブルコインUSDTの担保金から資金を不正利用、顧客資産と企業資金を混在させていたという報告を受け、BTCも5%下落した。
- 2019.5.30仮想通貨取引所TAOTAOがサービス開始
- 2019.6.18facebookがLibraのホワイトペーパーを公開
- 2019.7.2bitflyerが新規口座の受付再開
- 2019.7.12BITPOINTでハッキング被害日本国内取引所のビットポイントが35億円相当の不正流出被害。12月まで営業を停止することとなる。
- 2019.8.5アジア経済不安によりビットコイン上昇
中国人民元は、米中貿易摩擦の激化を背景に過去最安値を記録。韓国ウォンも二年ぶり1ドル=1200ウォン水準にまで下落。香港の「逃亡犯条例」改正案を巡る大規模デモも終息の気配を見せず、経済への悪影響の懸念がビットコインに追い風になったとされる。
- 2019.8.19仮想通貨取引「楽天ウォレット(旧みんなのビットコイン)」サービス開始
- 2019.9.2アルゼンチンの国内資本規制によりビットコイン上昇
ビットコインは8月中旬に起きたアルゼンチンの政治的不安、今回の資本規制でプレミアムが発生した。
- 2019.9.13Binanceの先物取引がリリース
- 2019.9.17LINEの仮想通貨取引所BITMAXリリース
日本人の8,200万人以上が利用するアプリ「LINE」上のウォレットから仮想通貨取引所へアクセスを可能にした。
- 2019.9.23Bakktがビットコイン先物とカストディサービスを開始
- 2019.10.23Googleがスパコンを超えた量子コンピューターを発表
グーグルはスーパコンピューターの計算能力をはるかに超える量子コンピューターの実証に成功したと発表。これにより仮想通貨の秘密鍵を計算できてしまうのではないかという懸念からBTCは急落(の可能性)。
- 2019.10.24中国がブロックチェーン、デジタル通貨推進を声明
中国共産党の会合で、ブロックチェーン技術のガイダンス整備と規制の強化、デジタル資産取引など実体経済との統合を積極的に推進するよう指示した。これを受けてか、BTCは急上昇した。
- 2019.11.27韓国取引所UpBitでハッキング被害
韓国の仮想通貨取引所UpBitアップビットのホットウォレットに保管していたイーサリアム342,000ETH、約580億ウォン(約53億円)相当が流出。これを受けてBTC・ETH共に下落した。
2020年 ビットコイン3回目の半減期
- 2020.1.3アメリカ・イラク戦争懸念でBTC上昇1月3日にイランの革命防衛隊幹部を米軍が殺害、8日にはイラクの米軍基地が報復でミサイル攻撃を受けた。戦争は回避されたが情勢不安を受けてビットコイン価格は上昇。
- 2020.1.14米CMEがビットコインのオプション取引を開始
- 2020.2新型コロナウイルスの世界的流行中国武漢で発症した新型肺炎ウイルスが世界的流行、経済停滞による恐慌の足音が忍び寄る。
- 2020.3.9原油暴落、株価暴落OPEC協議決裂、サウジアラビアの原油増産により先物市場が混乱、BTCも暴落。
- 2020.3.12コロナショック
WHOによりパンデミック宣言、世界同時株安・円高のパニック相場でBTC価格も大暴落。今年最安値8000→4200$を記録。
- 2020.4.7日本で緊急事態宣言発令
- 2020.4.9BCH半減期
- 2020.5.7暴落から全戻しビットコインが4200$を付けた大暴落から約二か月で10000$まで全戻しを達成。
- 2020.5.12ビットコイン3回目の半減期
過去二回の半減期の前後でビットコイン価格が上昇したことから、半減期によるバブルの再来が期待される
- 2020.8DefiバブルSushi、YFIなどdefiトークンが盛り上がる。Uniswap取引所が人気に。
- 2020.9米機関投資家BTC爆買いナスダック上場企業MicroStrategy、Grayscale、スクエアなど世界的企業が採掘ペースを上回るペースでBTC現物を買い集める。
- 202010.16OKExが全ての出金を突如停止CEOが中国公安捜査を受け、11月26日まで資金が拘束されることに。
- 2020.10.21PayPalが仮想通貨売買対応を正式発表
- 2020.11.15BCHハードフォークBitcoin Cash ABC (BCH ABC) と Bitcoin Cash Node (BCHN)に分かれる。
- 2020.12.15Pornhubが仮想通貨支払いのみにVISAやMASTERが未成年コンテンツを問題視し撤退。
- 2020.12.16BTC20,000ドル突破
前回2017年末のバブル高値約20,000$を明確に突破、3年ぶりの最高値更新となった。
- 2020.12.23リップルショック米SECがRipple社XRPを提訴、長年のスキャム紛いな販売方法や価格操作が明るみになりXRPが前日比-50%暴落。
2021年 進撃のビットコイン
- 2021.1.2ビットコイン3万ドル突破心理的節目である3万ドルをビットコインが初めて突破する。
- 2021.1.4ビットコインが米トップニュースにFinancial Times、Bloomberg等米大手メディアがビットコインの価格上昇をトップニュースとして掲載。
ビットコインの歴史まとめ
仮想通貨ビットコイン誕生から現在に至るまでの歴史を過去チャートと共に振り返ってみましたがいかがでしたか。
ビットコインは今後どうなっていくのか…国の法定通貨にとって代わるほどのものになるのか、数ある通貨の一つとなるのか、はたまた消えてしまうのか。
コロナウイルスのパンデミックによって世界経済はめまぐるしい変化を迎えています、きっと今までとは違う世界が訪れることになるでしょう。
今後も追記していこうと思います。
コメント欄