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Grayscale(グレースケール)とGBTCがビットコイン市場に与える影響を考察

Grayscale(グレースケール)とGBTCがビットコイン市場に与える影響相場データ分析

2020年のビットコイン価格上昇に多大な影響を与えている要因の一つに、巨大企業や機関投資家の現物買い集めがあると言われています。

その中でも、アメリカ機関投資家向けビットコイン投資ファンド「グレイスケール(Grayscale Bitcoin Trust)」は最もBTC現物を多く保有する企業です。

grayscaleBTC保有ランキング

2020年12月時点

現在57万BTC以上保有し、GBTC投資信託も提供しているGrayscaleがビットコイン相場に与える影響とトレード利用方法などについて解説します。

Grayscale(グレースケール)とは

社名Grayscale Bitcoin Trust BTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)
所在地アメリカ・ニューヨーク
設立2013年9月25日
ティッカーGBTC
公式HPgrayscale.co Twitter
保有量50万BTC以上 約159億ドル以上(1兆6000億円以上)
CEO創業者:バリー・シルバート、新CEO:Michael Sonnenshein
主要株主Digital Currency Group(Coindesk運営会社)

ビットコインのCM
Grayscale(グレースケール)は、ビットコインに初期から投資していることで有名なバリー・シルバート氏が設立したアメリカの投資信託運用会社です。
全米でビットコインのCMを流したのもGrayscaleです。

GBTCとは

Grayscaleの提供しているGBTCとは、投資対象をビットコイン(BTC)のみとした初の受益証券です。1受益証券当たりのビットコイン保有比率がビットコイン市場価格に連動するパフォーマンスを目指しています。手数料は年2%あります
適格投資家は、株式を購入するのと同じように、証券の形でBTCに投資できます。厳密には違うが、仮想通貨ETFのように機能しています

BTCの他にETH、BCH、ETC、LTCなど複数銘柄の仮想通貨投資信託も提供しています。

GBTCは税制上投資家に好まれる

グレイスケールの暗号資産ファンドは、機関投資家(ファンド)が直接ビットコインを保有することなく、ビットコインに投資することができる。

ビットコインを直接保有している場合と比較して、証券会社や投資家の口座で株式として保有できるので、納税申告について税制上の利点を得ることができます。

暗号通貨の売買益にかかる税金は高い傾向にあり、また納税申告も煩雑です。(日本では株は分離課税だが、仮想通貨売買益は雑所得で損益通算できません。)

グレイスケールはBTC保有企業ランキング1位

2020年12月にはグレイスケールの保有現物は50万BTCを突破し、ビットコイン全供給量の2.7%を保有することになりました。運用残高の合計は約155億ドル(約1兆6000億円)、2020年初めの19億ドルから約130億ドルまで急上昇しています。

BTC保有企業ランキング2020年12月時点

2020年12月時点

グレイスケール57万BTC以上
マイクロストラテジー約7万BTC
ギャラクシーデジタル社約1万6651BTC
スクエア(Twitter)約4709BTC

2020年12月のランキングでは、さらに「Ruffer Investment Company」など新たな会社が4万5000BTCを保有し名を連ねています。BTCの企業保有状況は「bitcointreasuries」から最新状況をチェックできます。

また、GBTCを購入した機関投資家も公表されており、Bybtの「Grayscale」→「GBTC Investor」から見ることができます。bybt-grayscale-GBTC
このように大量のBTCを保有する企業はさらに増えていく見込みです。

GBTC(BTC投資信託)価格上昇の理由

グレースケールがBTC現物を買い集めている間に(または買い集めたことによって)、ビットコイン価格も上昇し、GBTC(グレースケールビットコイン投資信託)の取引価格も上昇しました。

GBTCのチャート

BTC現物価格よりもGBTC価格が高い(プレミアムがついている)ことの要因として、アメリカの企業や機関投資家が、保有リスク等を気にせずにビットコインの値動きに直接投資できる商品としてGBTCを好んだ結果だと言われています

GBTCは機関投資家に好まれる特徴を持っている

GBTCは暗号通貨ではなく証券の為、

  • 流出リスクゼロ、
  • 証券口座がそのまま使える、
  • 株式市場で売買が可能、
  • 秘密鍵やウォレットの管理など専門知識もいらず、
  • 税金申告の手間も省ける、
  • そして法律に則ったクリアな規制面

が、投資対象としての裾野を広げたということですね。

運用資産28兆円の米投資会社「Guggenheim Partners(グッゲンハイム・パートナーズ)」が、将来的にGrayscale社のGBTCを純資産額の最大10%購入する予定であることが公表されるなど、まだ資金流入は続きそうです。

GBTCチャートの仕組みとトレードへの応用

TradingViewでGBTCチャートを見ることができます。GBTCのチャート私募期間中、機関投資家や大口投資家が米ドルでGBTCを購入すると、グレースケールはそれらの米ドルでビットコイン現物を買い、GBTCを発行するという仕組みになっています。

機関投資家のビットコイン買い圧指標

投資家によるGBTC購入が多ければ、グレースケールが市場から調達するビットコイン現物の数も増加することになるので、GBTC価格乖離とグレースケールの現物買い数量は、機関投資家による購買欲を表す1つの指標としてみることができます。

GBTC価格乖離とグレースケールの現物買いは、機関投資家による購買欲を表す。

GBTCには独自の縛りがある

GBTCは主に機関投資家向け(認定投資家枠もあり)であり、キャピタルゲイン税の関係もあり、一度購入されたGBTCは通常半年間ホールドされます。※SECで認可されたので、2020年1月以降ホールド期間を6カ月に半減した。

また、市場に出ているGBTCは、機関投資家が半年ホールド後売却した後のものです。

機関投資家のGBTCは半年間保有される。

BTC現物価格に対するGBTCのプレミアム価格が上がれば上がるほど、機関投資家によってGBTCが買われていると言う事になり、また半年間は売られないということがポイントになりそうです。

GBTCのロック解除イベントとビットコイン価格上昇

Ben Lilly(medium)によると、GBTCの主要なロック解除日にビットコイン価格が上昇につながっていることが指摘されています。

以下のチャートでは、(半年間前述の理由により)ロックされたGBTCの主要な売却ロック解除日がマーキングされています。

GBTCのロック解除イベントと

注目すべきは、ロック解除日にビットコイン現物価格とGBTC価格とのプレミアム(価格乖離)が縮小しているということです。

GBTCのプレミアムが縮小し、機関投資家の現物買い需要が高まることでビットコイン価格上昇につながっているのかもしれませんね。

推論:GBTCプレミアムの縮小+ロック解除日→ビットコイン価格上昇

また、GBTCプレミアムの拡大がビットコイン価格の上値を重くしているという見方もできることになります。

Bybtの「Grayscale Bitcoin Trust Unlock」で未来のアンロック日を知ることができるので、トレンドが変化する可能性がある日をマークできます。

GBTCのUnlock(アンロック)日

ロック解除というのは、グレースケール社の投資信託GBTCは購入後6ヶ月間キャピタルゲイン税の関係で一般投資家など流通市場に売却することができません。つまり、グレースケールで大規模な現物買いが起きてちょうど6か月後に「大規模なロック解除」と定義されたイベントが発生することになります。
私募停止というのは、新規の投資家の購入を停止しているということで既存の購入者は引き続き買えるようです。(ちなみに今は停止していない)
「私募投資信託」は、比較的少人数の適格機関投資家を対象として安定運用を目指す投資信託のことを指します。
私募停止がある理由は、新規の機関投資家の受け入れを制限することで、運用パフォーマンスをコントロールしているのではないかと思います。(たぶん)

次の主要なGBTCロック解除日が2021年2月3日頃です。答え合わせは2月に。

Grayscaleの購入量(買い圧)を調べる方法【bybt】

仮想通貨相場分析サイトbybtの「Grayscale」ページで確認することができます。bybtモバイルアプリでも同様のデータを確認できます。
以下のデータではグレースケール社が直近で購入した暗号通貨現物数量が表示されています。グレースケール購入現物数量

以下のデータは、グレイスケールの現物購入量をグラフ化したものです。
グラフにカーソルを合わせると、当日と前日の数量さから、当日何BTC売買したかまで知ることができます。

最近はビットコインの一日採掘量を超える現物買い集めが起きており、価格を押し上げる一因になっている可能性があります。(一日あたりの採掘量は900BTC)
Grayscale現物グラフ

以下のデータは、GBTC価格と取引されているプレミアム(価格乖離)をグラフで表しています。
ビットコイン現物価格の高騰に連動してGBTCのプレミアムも拡大しており、ここに機関投資家や企業の買い圧が現れていそうです。GBTCプレミアム価格

GBTCと現物価格との乖離(プレミアム)を調べる方法

BTC現物価格とGBTCを比較する

TradingViewではチャートを重ねることができるので、BTCUSDチャートにGBTCを表示し、プレミアムの乖離をある程度測ることができます。過去チャートの検証もできますね。BTC現物価格とGBTCを比較

BTC情報アラートでGBTC価格乖離を監視

BTC情報アラートの「Derivative Sheet」の下の方にGBTCの項があります。
Basis:BTC現物との価格乖離率」で今のGBTCのプレミアムがわかります。「BasisChg:前日との比較」でプレミアムの変動が分かります。BTC情報アラートでGBTC価格乖離を監視

以上の手段を使ってどんどん検証していきましょう。

GBTC価格プレミアムの考察

基本的にGBTC価格のプレミアムは10~20%で推移しているようですが、BTC現物価格が高騰しているときには拡大する傾向にあります。プレミアムの拡大が潜在的な売り圧になるかどうかは、まだはっきりとした有意差があるようには見えないので要観察と言った感じです。

21年4月には上昇相場の一服からかGBTCがマイナスプレミアムで推移しています。上昇時とは打って変わった展開ですが、今後どのようになっていくか引き続き見ていきたいと思います。

GBTCの購入方法はあるのか

GBTCというのは米国のGrayscale Investments社の私募ファンドなので、原則として購入に際してアメリカ国籍でかつアメリカの市民権番号を要求されます。とはいえ適格投資家であれば海外ファンド(機関投資家)等も購入できるようですが、日本人は表向き購入することができません(たぶん)

以下のグレイスケールが公開している資料によると、購入者の84%は機関投資家、55%ほどが海外機関投資家です。grayscaleの投資家データ

一応、インタラクティブ・ブローカーズなど米国株などETFを取引できる海外ブローカーを使えば日本人でも購入というか取引できるそうです。正直そこまでしてトレードするメリットは薄いと思います。※流動性も低いらしい

GrayscaleとGBTCのまとめ

Grayscale(グレースケール)とGBTCがビットコイン市場に与える影響を考察してみました。

GrayscaleがBTC現物を購入するペースや、GBTCのプレミアムを監視することで、機関投資家の思惑や市場の雰囲気を察知することができるかもしれません。

またGBTCの主要なロック解除日にプレミアムが縮小している場合、機関投資家の買いが入りやすい傾向にあることが指摘されています。

GBTCプレミアムの縮小+ロック解除日→ビットコイン価格上昇

という法則があるのかもしれませんが要観察ですね。

bybtで見ることができる「Grayscale investments BTC Holdings」のグラフは今ひたすら右肩上がりとなっていますが、もしこれが減るようなことがあれば上昇トレンド終焉のシグナルになるかもしれません。(21年4月には上昇相場の一服からかGBTCがマイナスプレミアムで推移しています。)Grayscale現物グラフ

BTC情報アラートやTradingViewで得られるプレミアムの変化もどのように推移していくかこれからの動きに注目していきたいところですね。

コメント欄

  1. ten より:

    グレイスケールについてはいろんなサイトで調べてたのですがやはりここが一番明確に理解することができました。有難うございます。

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