BitMEXのレバレッジを解説|クロスマージンと分離マージン使い分けトレード戦術

BitMEXの操作方法

今回はビットコインFX専門取引所BitMEX(ビットメックス)のレバレッジ周りを分かりやすく解説します。

仙人
仙人

BitMEXでの正しいレバレッジ設定方法を知れば、実はロスカットは怖くなくなります。

FXトレードにおいて何よりも大事なのは、ロスカットに関わるレバレッジ管理・リスク管理です。
BitMEXのレバレッジ、クロスマージン・分離マージンを使いこなせばトレードの幅が広がり、驚くほど負けにくくなります

BitMEXは追証こそありませんが、クロスマージンのままトレードするとロスカットが起たとき口座残高がほぼ0になります。

クロスマージン(cross margin)と分離マージン(isolated margin)を駆使してレバレッジ管理をすれば、むしろロスカットを味方につけることさえ出来ます

BitMEXのレバレッジを後から・途中から変更する方法、アルトコインFXとの相違、レバレッジを駆使した戦い方を伝授しますのでよく読んで理解してくださいませ。

関連記事 BitMEX(ビットメックス)の基本機能の使い方はこちらでまとめています。

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BitMEXの公式サイト

レバレッジ管理はBitMEXのビットコインFXで最も大切

レバレッジ(てこの原理)とは、固い棒状のもので大きなものを少ない力で動かすことが出来る原理のことですが、金融での意味は少ない力(証拠金)で大きなエネルギー(取引)を生み出すという考え方です。

レバレッジを掛けた取引は、実際の証拠金の額よりも大きな値のビットコインをトレードできる分、損失額が証拠金の金額に達した時、強制決済(ロスカット)が執行され、損失を確定されてしまいます。

ビットコインFXはゼロサムゲーム(勝った人の資金と負けた人の資金は同数)なので、ロスカットされてなくなった証拠金は誰かの勝ち分であるということです。

なので、ロスカットは十分に回避できるものであるし、ロスカットされたのはレバレッジ管理が甘かったことに起因しています

BitMEXではレバレッジが1~100倍まで自分で設定できますが、レバレッジ管理の概念を持っていないとおそらくトレード勝率はかなり低くなります。(最後にはロスカットで証拠金が0になってしまうので)

BitMEXのビットコインFXにおいて、損小利大で堅実なトレードをするためのカギとなるのが、レバレッジ調節機能です。

仙人

レバレッジは盾にも矛にもなるのです。その理由を以下で解説していきます。

BitMEXのレバレッジは100倍まで可能だけれど

BitMEXのレバレッジは最大100倍まで可能ということで、日本国内のビットコインFX取引所(日本で最高倍率は4倍規制)は相手にならないくらい高倍率のトレードをすることができます。

しかし、目一杯の証拠金を使って100倍の最大レバレッジでビットコインFXトレードをすると、高い確率でロスカットが執行され証拠金が0になってしまうでしょう

理由は、ロスカットライン(清算価格)がエントリーした価格(参入価格)に極めて近いところにあるからです。

おそらく、30ドル(3000円位)幅も逆方向に動けばロスカットでしょう。
そのくらい100倍レバレッジというのはシビアです。

諸刃の剣(レバレッジのイメージ)

クロス100倍レバのイメージ

その分、勝った時には利益が何倍にもなるので楽しいんですけど、それはもはやギャンブルです。

実はこの100倍レバレッジ、考え方を変えると最強の盾にもなります。

ビットコインFXトレードで稼ぎたいのなら、レバレッジを味方に付けましょう。

BitMEXにはクロスマージンと分離マージンがある

BitMEXには、クロスマージン(cross margin)と分離マージン(isolated margin)という二つの性質が異なるレバレッジモードが備わっており、初期設定(デフォルト)ではクロスマージンになっています。
以下にクロスマージンと分離マージンの違いを列挙します。

クロスマージン分離マージン
リスク大リスク小
わかりやすいわかりにくい
一般的なレバレッジ機能BitMEX独自の優れたレバレッジ機能
100倍のみ1~100倍まで手動調節が可能
残高を全てポジション維持の証拠金に使うポジション維持に使う証拠金は指定したレバレッジによって制限される
ロスカット→残高0(ゼロカット)ロスカット→ポジション維持に使われた証拠金のみ消失し、残高残る

表の内容がわからない方にも理解できるように後ほど説明します。

BitMEXのレバレッジをクロス⇔分離マージンに変更する方法

BitMEXのレバレッジを使いこなす基本操作である、レバレッジの変更方法を説明します。
とても簡単なのでサクッといきましょう。

BitMEXのレバレッジはトレード画面サイドメニューのこの部分で変更することができます。

BitMEXのクロスマージンとは、初めから設定されているデフォルトの設定です。
BitMEXのクロスマージン

分離マージンに変更する方法はこのバーを動かすだけです。設定した倍率数に合わせましょう。
分離マージンに変更

また、バーの横のこのアイコンをクリックすると現れる入力欄に数字を直接入力すればもっと細かい倍率にも設定できます。
手動分離マージン変更方法

BitMEXはオーダー後や途中もレバレッジ変更できるが条件付き

オーダーを出した後に、レバレッジを変更する方法はバーを動かすだけで可能です。
レバレッジを変更する方法

分離マージンの場合、証拠金量を調節する方法もあります。
「オープンポジション」の「ポジション証拠金を追加/削除」から証拠金として使うXBT(ビットコイン)量を調整できます。
分離マージン証拠金調節
便利なのでどんどん使っていきましょう。

「bitmexポジションでレバレッジをアップデートできません」とは

オーダーが約定した後にレバレッジを、
分離マージン→クロスマージンに変更することはできますが、
クロスマージン/分離マージン→分離マージンの変更は条件付きです。
なぜなら最大保有量や損失許容量に違いがあるからです。

レバレッジをサイドバーから変更しようとしても「bitmex ポジションでレバレッジをアップデートできません」というエラー表示が出るのはこの為です。

最大保有量や損失許容量の制限内に収まるポジションなのであれば変更可能です。
以下の章を読めばその理由がわかると思います。

BitMEXのクロスマージン(cross margin)の特徴と考え方

BitMEXのクロスマージン
クロスマージンはBitMEX口座にあるビットコインを全て、トレードの証拠金に使うというもので、レバレッジが全開放されている状態です。

このクロスマージンだからといってリスク管理ができないというわけではなく、
例えば一万円分のBTCがBitMEX口座にあるのなら、ビットコインFXトレードする取引額も一万円分に収まるように管理すればレバレッジは実質一倍になりますから、分離マージンを使わないでクロスマージンだけでトレードする人も多いと思います。

BitMEXレバレッジ1倍のシュミレーション

これはBitMEXについている損益計算ツールを使ってクロスマージンでレバレッジ一倍(1BTC=6000ドルのとき6000ドルのロングポジション)の取引をシュミレーションして入力してみたときのロスカット価格です。

クロスマージンでも、レバレッジ1倍の取引をすれば清算価格は3011ドルということになり、BTC半値近くまでロスカットされず耐えることが出来るというセーフティなトレードをすることができます。

まあビットコインがここから半額になるまでロングポジションを持ち続けることは現実的ではありませんが。

BitMEXの分離マージン(isolated margin)の特徴と使いどころ

分離マージンに変更
クロスマージンの設定のままだと、口座残高が0になるまで証拠金維持をすることになります。

対して分離マージンとは、その名前からも推測できる通り、口座残高=証拠金というのを分離して、オーダーを出して約定したポジションの維持に使われる証拠金だけに損失を限定したものです。

つまり、分離マージンに設定しておけば、ロスカットが起きても口座残高の資金がある程度残るようにリスク管理できることになります。

ロスカットが起きたときの口座残高は、分離レバレッジ100倍だと保有ポジションの100分の一の損失で済むということです。
逆に分離レバレッジ一倍の場合はロスカットラインは遠いですが、万が一仮にロスカットされたときの口座残高は一分の一がなくなります、つまり、保有ポジションとほぼ同数の損失となります。

言葉で説明しても分かりにくいと思うので、以下に損益計算ツールを使ったシュミレーションを例に説明していきます。

分離マージンレバレッジ100倍に変更した場合の例

証拠金に対して100倍までのポジションを持つことが出来ます。

レバレッジ100倍を分離マージンで見てみましょう。
仮に証拠金6000ドル、ポジション6000ドルを持つ場合のシュミレーションです。

6000ドルでエントリーした場合、清算価格は5971ドルとなっています。
これは口座残高がどれだけ多くても、この価格でロスカットされるということを意味しています。

損失は0.0048BTCに限定されることになります

すぐにロスカットされますが、その分口座残高の損失を抑えることが出来ます。

分離マージンレバレッジ50倍に変更した場合の例

証拠金に対して50倍までのポジションを持つことが出来ます。

レバレッジ50倍を分離マージンで見てみましょう。

清算価格は5912ドルとなっています。

この場合、損失は0.0148BTCに限定されます

分離マージンレバレッジ25倍に変更した場合の例

証拠金に対して25倍までのポジションを持つことが出来ます。

レバレッジ25倍を分離マージンで見てみましょう。

清算価格は5798ドルとなっています。

この場合、損失は0.0348BTCに限定されています

分離マージン・レバレッジ25・50・100倍の戦略


例えば、分離マージン50倍のときの必要証拠金維持率は5000%となります。
もっとわかりやすく言うと、少しでも意図と逆方向に動いたらロスカットされるので、損失を最小限に留めることができます。
損切りをすぐに行いたい場合に利用価値があります。
ストップロスオーダー(予想に反して相場が突然暴落してしまった場合に備えて、損失を限定するために行うオーダーのことで「逆指値注文」や「ストップ注文」とも呼ばれる)のような使い方がオススメです

分離マージンレバレッジ10倍に変更した場合の例

証拠金に対して10倍までのポジションを持つことが出来ます。

レバレッジ10倍を分離マージンで見てみましょう。

清算価格は5480.5ドルとなっています。
この場合、損失は0.0948BTCに限定されることになります

分離マージンレバレッジ5倍に変更した場合の例

証拠金に対して5倍までのポジションを持つことが出来ます。

レバレッジ5倍を分離マージンで見てみましょう。

清算価格は5021.5ドルとなっています。
この場合、損失は0.1948BTCに限定されることになります

分離マージン・レバレッジ5・10倍の戦略


分離マージン・レバレッジ25倍以上よりもロスカットまでの値幅に余裕があるので、ある程度意図しない方向に値幅が動いてもレジスタンスで反発してくれることを期待している場合などに便利です。
25・50・100倍よりも損失を許容できる場合に設定しましょう。

分離マージンレバレッジ3倍に変更した場合の例

証拠金に対して3倍までのポジションを持つことが出来ます。

レバレッジ3倍を分離マージンで見てみましょう。

清算価格は4517.5ドルとなっています。
この場合、損失は0.3281BTCに限定されることになります

分離マージンレバレッジ2倍に変更した場合の例

証拠金に対して2倍までのポジションを持つことが出来ます。

レバレッジ2倍を分離マージンで見てみましょう。

清算価格は4014ドルとなっています。
この場合、損失は0.4947BTCに限定されることになります

保持していたポジションの半分の損失でロスカットされるので、保持したオーダーボリュームの半分まで損失を許容できるのがレバレッジ2倍の分離マージンだと覚えておきましょう。

分離マージンレバレッジ1倍に変更した場合の例

証拠金に対して1倍までのポジションを持つことが出来ます。

レバレッジ1倍を分離マージンで見てみましょう。

清算価格は3008ドルとなっています。
この場合、損失は0.9946BTCに限定されることになります。つまり口座残高とほぼ同額のポジションをもっていたとしたら口座残高はほぼ全てなくなります。

分離マージンでレバレッジ1倍というのは、ある意味クロスマージンと似ているようですが違います。証拠金分のポジションしか持つことができず、しかし保持していたオーダーボリュームの分だけの損失に限定されるという点を覚えておきましょう。

分離マージン・レバレッジ1・2・3倍の戦略


ここまでの低レバレッジの分離マージン設定だと、ほとんどクロスマージンと変わらない設定になります。
大きな違いは証拠金以上の大きなポジションをもつことが出来ないという点です。
クロスマージンでロスカットが起きたときよりも、口座に残るBTCが多いかなといった感じでしょう。
低レバレッジ取引でいいから、ロスカットで失う証拠金を(持ったポジション数量内に)限定しておきたいという時に使えそうです。

これでだいたい分離マージンの使い方が掴めてきたのではないでしょうか?

関連記事 Bitmex(ビットメックス)スマホアプリの操作方法はこちらの記事で解説しています。

BitMEXアルトコインFXのレバレッジで異なる点

BitMEXにあるアルトコインFXは、以下のように銘柄ごとに少々異なります。
基本的なレバレッジ周りの考え方は同じですが倍率が違うことに注意してください。

ビットコインキャッシュ(BCH)最大20倍
イーサリアム(ETH)最大50倍
ライトコイン(LTC)最大33倍
リップル(XRP)最大20倍
カルダノ・エイダ(ADA)最大20倍
EOSトークン最大20倍
トロン(TRX)最大20倍

BitMEXのアルトコインFXはビットコインFXと比べ、手数料や板の厚さなどもちょっと違うので、興味がある方は以下の記事も参考にしてください。

まとめ

BitMEXのレバレッジ変更方法、クロスマージンと分離マージンの使い方をテーマに記事を書いてみましたがいかがでしたか?

イナゴ君
イナゴ君

分離マージンの倍率の設定でこんなにもトレードの仕方が変わってくるんだね。

仙人

レバレッジを味方につけてロスカットを戦略的に使うことが出来れば、勝率大幅アップ間違いなしですじゃ。

証拠金管理をしっかりして安全なリスク範囲で、BitMEXのビットコインFXトレードを楽しんでください。

関連記事 証拠金管理に重要なBitMEX(ビットメックス)の手数料ルールについて詳しく解説

関連記事 BitMEX(ビットメックス)の登録方法をどこよりも分かりやすく解説!割引適用される口座開設手順とは?

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